QuickTime 5 登場!?
 


 

 待つこと6ヶ月、OS XとともにようやくQuickTime 5 が公開されました。 と言いたいところですが、これってPreview3より退化してない?


 というわけで今回OS XにプレインストールされたQuickTime 5について簡単にまとめてみます。図版が多くてちょっと重いけど、ご勘弁を。

■Pro版へのアップグレード
 インストール後まず最初に行ったのはスタンダード版からPro版へのアップグレード。QuickTime3と4で使用していたPro Keyを入力すると「3.0/4.0 Pro Player Edition」に変わりますが、QuickTime Playerの“ファイルメニュー”には“書き出し”コマンドが現れません。でアチコチ調べていたら地味にこんなページがアップされていました。

 →http://www.apple.co.jp/quicktime/download/index.html#qt5

 そのページに『米国時間2000年10月12日(QuickTime 5 Public Preview公開時期)以降に発行されたProキーは、QuickTime 4、QuickTime 5 Public Preview、ならびにMac OS XにプリインストールさらたQuickTime 5と今後リリース予定のMac版、Windows版QuickTime 5でご利用いただけます。』
 つまり、昔に購入したProKeyは今回使用できないってことです。で、QuickTime Proキーを再度購入しました。

■新CODEC
 QuickTime Playerで“書き出し”のコマンドを見たところ、MPEG2コーデックは入ってませんでした...。おまけにSorensonも2のまんま...。


 ちなみにPreview3(英語版)のSorenson Video3(BASIC EDITION)で圧縮したムービーを再生しようとしたらちゃんとコンポーネント・ダウンローダーが機能してました。肝心のコンポーネント自体はまだアップされてないようですが。

 同様にOn2 VP2で圧縮したムービーを開こうとするとまたまた上記のダイアログが表示されました。ムービーの“情報を見る”ではちゃんとOn2 VP3で圧縮してることは認識してました(当たり前か)。

 

■MPEG2の問題
 QuickTime5のウリのひとつ、MPEG2への対応ですが、現状ではまだ使えません。QuickTime plug-inのMIME Type設定を見るとMPEG2データじたいはQuickTime plug-inで再生するように設定できるので、コンポーネント待ちってことでしょう、きっと。

 試しに昔Sonicの業務用DVDオーサリング機でエンコードしたMPEG2ファイルをQuickTime Playerで開いてみました。


MPEGのファイルと認識はしているものの...


だそうです。

 ちなみにこのファイルはWindows98の一部のマシンではそのまま開くことができたものです。念のためCleaner5で新たにMPEG2でエンコードしたファイルを開いたところ、

 と、これまたダメでしたが、こちらはMPEG2のコンポーネントがあれば再生はできそうです。

 なわけで、手放しでは喜べないアップデートですが(せっかくロゴを新しくして準備してたのに・笑)、「今後リリース予定のMac版、Windows版QuickTime 5」に期待ってとこですな。ま、コンポーネント・ダウンローダーがあるんで、後からCODECを追加したりなんてことは簡単にできるンで、無理をしないで完成度を高めて欲しいものデス。気になるMac(Classic)版とwindows版はNABで発表ってのが妥当なタイミングなのかも..。

 

 

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