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 iWeek2000専用viewer2000/05/17

 


 5/4〜6日に大阪で開催されていたMac系のイベント“iWeek2000”。その模様をライブストリーミングで配信する際に使用した“専用ビューワー”制作の顛末がイマ明らかに....。

■なぜ専用ビューワーが必要になったのか?

 単純にQuickTimePlayerで“流しっぱなし”の映像を見るだけじゃツマラナイので他の方法を試してみたかったというハナシもないわけじゃないけど(笑)、複数の会場の模様を並行して配信したいという前代未聞のアイディアが発端になっていることは確かである。
 そもそもiWeek2000は前夜祭(大阪アメニティパーク2階)や 各種セミナー/スクール(同12階)、アップル原田社長等の各種講演会場(同24階)、ステージイベント(同38階)と独立した4会場で行われ、当初は前夜祭を除いた3つのライブストリームを並行して流す予定もあったのだ。

 なんて大げさに書いてしまったケド、複数のストリームを並行して配信する方法は従来も普通に行われてきた。違うのは目的である。通常はクライアントの接続速度に合わせて最適化されたデータを配信するために複数ストリームの同時配信をする。単独のカメラの映像と音声、もしくは複数のカメラからの映像と音声をスイッチャーを通したものを3台のエンコーダに分配し、28.8kモデム、56kモデム(64kISDN)、128kISDN Dual用のストリーミングデータを配信するなんて方法だ。クライアント側は“コントロールパネル”の“QuickTime設定”にある“接続速度”で設定した速度に該当するデータを自動的に受信する。
 ところが今回は各会場ごとにカメラとエンコードマシンを用意し、そこから別々に配信されるデータをクライアント側が自分で選択して見る。ってことは同時に流れている複数の“番組”から見たいものを選択するわけだから、TVとリモコンを使ったインターフェースが使えるゾ!と相成った次第。

■プロトタイプ

 せっかくTVとリモコンを使うなら、別々にして使えた方がインパクトがあるかも。どうせQuickTimeのインタラクティブな機能を利用するなら、あんな技もこんな技も使えるゾ。webサイトにも飛べるといいカモ。かくして本来優先されるべき“使い勝手”を棚にあげ、技術的な好奇心丸出しのプロトタイプが完成....。

 

[ポイント1]
  TVを模したmonitorムービーと、リモコンを模したcontrollerムービーの2つから成る

[ポイント2]
 monitorムービー起動時にcontrollerムービーをダウンロードすることで、常に2つの運動を表示。

[ポイント3]
  リモコンにパワーボタンを付け、このボタンを押すとTVに電源が入り、暗かった画面にiWeekのロゴを表示。

[ポイント4]
 ブラウザを起動し関連するwebサイトを表示するボタンを用意

[ポイント5]
 音量調節ができるようにボリュームボタンを用意。
 

  リモコンのパワーボタンでTVの電源をon/offするという仕掛けは凝ってる割に意味が無く(笑)、結局“原田社長講演”なる言い回しをよりスマートに修正するついでにパワーボタンを削除....。


というわけでコントローラはこんなカタチで落ち着い
た。

 

ところが検証してみると、Windowsマシンではサウンドが再生されなかった.....。
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